足病変予防・治療(フットケア)研修 ① @ ドイツ

こんにちは!薬剤師のえなさです。

この時期になると、足病変予防・治療(フットケア)研修のために、医師である母とドイツへ行ったことを思い出します。


まだ新型コロナウイルスが流行する前、ちょうどクリスマスの時期に行ってきました。とても勉強になった研修会でしたので、少しばかりご紹介いたします。

また、フットケアについて全く知らないという方々に、少しでも「こんな医療があるんだ」と知ってもらいたいという思いもあって、ブログに書いていきたいと思いました。ぜひ、ご一読ください。








研修会1日目。

この日、研修参加メンバーと現地集合でした。
この時、ドイツ語通訳かつフットケアに精通されている、とても素敵な女性(日本人)と縁あってお知り合いになることができ、研修のコーディネーターとしてご一緒していただきました。

貴重なお話が聞けましたしたし、研修が大変有意義なものになったのも、この方のおかげです。今でも、子どもの靴について相談に乗っていただいたりして、とてもお世話になっています。


ドイツへ勉強に行った理由


フットケア」というと、ネイルサロンで足をキレイにしてもらうといったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?

ドイツでは、その意味合いが全く違います。
もちろん、足をキレイにしてもらう、という点で間違いはないのですが、ドイツでは「治療」という意味合いも含まれます。


足の歪みは、全身の歪みに繋がっていきます。
かかとの倒れや足趾(足の指)・爪の変形が、膝や腰の痛みに繋がっていきますし、放っておくと体全体の歪みに広がっていき、骨格の変形や頭痛、めまい、内臓の不調にまで繋がっていきます。

しかし、基礎疾患があったり、怪我をしてしまったりしたとき、足に違和感があっても「このくらい大丈夫、病院で診てもらうまでもない」と見過ごしてしまいがちです。
足の異変は悪化すると本当に厄介で、立ったり歩いたりといった日常の動きが苦痛になるばかりか、治るまでかなり時間がかかりますし、日本には根本的にしっかりと治療できる専門医が少ないのが現実です。


これらのことを予防・治療するためにあるのが「正しい靴」と「フットケア」です。



ドイツはフットケア最前線の国。日本にはいないフットケア専門家や技術を持った先生たちが、医師・薬剤師と連携しながらフットケアを行っている国です。

日本では、医師のみがメスを握って患者さんの治療にあたることができますが、ドイツでは、国家資格を持ったフットケアの専門家がいて、医師と同じように患者の足病変の治療にあたることができます


また、靴の文化も発達していて、幼い頃から(つかまり立ちくらいから)立ち方・歩き方を矯正し、正しい靴を履くことが習慣付けられています。
日本の靴は、基本的に柔らかい作りになっていて、脱ぎ履きはしやすくなっています。しかし、その分靴の中で足が動いてしまい、これが歪みに繋がっていきます。
一方、ドイツ靴は、足首がしっかり固定されていて、足腰膝に負担をかけることなく、足裏でしっかりと地面を踏んで歩くことができます。
インソール(中敷)も発達していて、靴マイスターと呼ばれる靴の専門家が、卓越した知識と技術をもってインソールを設計し、ひとりひとりの足にあった靴を提供してくれます。なので、どんな人でも自分の足にぴったりの靴を手にいれることができます。
さらに、ドイツには整形外科靴マイスターと呼ばれる専門家がいます。整形外科靴マイスターは、靴マイスターとは専門性が異っていて、整形外科の知識を有しており、医師と連携して医療保険適用の施術ができます。つまり、高度な技術と医学的専門知識をもって、より医療(治療)に近いフットケア及び靴の設計をしてくれます。
(実はコーディネーターさんのご主人は、日本でも有名な整形外科靴マイスターで(日本在住)、家族でお世話になっています)


ドイツの子供たちはちゃんと紐靴を履いていて、自分で履けるように練習しているそうです。この話を聞いた時、子供の靴は、ついつい履きやすい(履かせやすい)靴を選んでしまいがちですが、この一手間は、親の愛情でもあるなと感じました。
履かせやすい、は親の都合ですもんね。


そんな理由で、日本にはない「正しい靴」と「フットケア」の技術がギュッと詰まったドイツに、勉強させてもらいに行ったのです。




ベルリンにNZで出会ったお友達が住んでいたのでついでに会いたかったのですが、この時は都合が合わず・・・残念でした😔



ドイツのクリスマスマーケット



ドイツ初日はベルリンに滞在。
その日は移動日で、メンバーそれぞれ到着の時間が違ったので、思い思いに過ごすことに。
私はコーディネーターさんと母と近くのクリスマスマーケットへ。

素敵な雰囲気!ワクワク

最近は、日本でも駅前等でクリスマスマーケットが開かれるようになり、その雰囲気がイメージにある方も多いと思います。

ですが、写真の下の方、見てください。
チケットが1ユーロです!
このマーケットに入るには、1ユーロ払う必要があります。

でも、よく考えたら、清掃費用やイベント開催の諸費用がこれで賄えたらいいですよね!また、誰しもが入って来れるわけではないとすると、最低限の治安が守られているような気がします。

さっそく中に入ってみると、日本のクリスマスマーケットとは比べ物にならないくらいたくさんの人で賑わっていて、どこから見て回ろうかととってもワクワクしました!
まるで、テーマパークの広場に来たような、そんな感覚でした。


とっても寒かったので、名物「ホットワイン」をいただきました。
温かな甘い赤ワインからスパイスの香りがふんわりとたち、心まで温まる飲み物でした。甘くて飲みやすいのでするする飲んでしまう、危ない飲み物です!笑


このマグカップはお土産に持って帰りました♩

漢方の観点から見ると、とても健康にいい飲み物です。
日本にも生薬入りのお酒が健康食品として売られていますが、それに近しいものです。
赤ワインは抗酸化作用を持つポリフェノールをたくさん含んでおり、スパイスとして入っているシナモン(桂皮)は体を芯から温めクローブ(丁字)は内臓を温め消化機能を促進し胃の調子を改善してくれます。
寒い冬にぴったりですね!(飲み過ぎにご注意)


このマグカップは持って帰ることができ、おかわりを注いでもらうと1杯目よりも安く購入できます。
ホットワインのお店は何店舗もあって、お店ごとに味やマグカップのデザインも違うので、お気に入りの味やマグカップを探してみるのもいいですね。

手作り雑貨の可愛いお店、クリスマスアイテムが揃ったお店、食事が提供されているお店など、見どころ満載で全く飽きることなく楽しめました!
待ち合わせの時間が来てしまったので、後ろ髪をひかれつつホテルに戻ることに。



ドイツで初めての夕食


夜は、コーディネーターさんの案内でドイツでの初めてのレストラン。
参加メンバーみなさん揃って食事に行きました。

レストランの中は、クリスマス仕様でとても可愛くデコレーションされていました!
やはり、ドイツといえば、ビール!!そしてソーセージ!!!


可愛いクリスマスデコレーションとドイツビール

おいしすぎたソーセージとザワークラウト


いうまでもなく、とってもおいしかったです!!
私から遠くて綺麗な写真が撮れず、見たときには切り分けられていたローストターキーもとてもおいしかったです!
(ご一緒した整形外科医の神の手によって、それはもう美しく切り分けられていました・・・)


この時点で、私は真の目的を忘れつつありましたが(!)、みなさんと次の日の予定を合わせて解散しました。


次回へ続きます♩






えなさ



過去記事では、ベトナムの市販薬でよく使用されているお薬について、使い方や日本のお薬との違いをご紹介しています。

そのほか、ベトナムのお薬で「これ何?」と思う薬があったら、ぜひお尋ねくださいね!


<過去の記事>



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