ベトナムの市販薬紹介 @Ameflu
こんにちは!薬剤師のえなさです。
皆さん、お盆はどのように過ごされましたか?休みなくお仕事という方が多いのではないでしょうか。
今回は、ベトナムの市販薬でよく使用されているお薬について、使い方や日本のお薬との違いをご紹介いたします。
本日のテーマは、解熱剤。
急にベトナムで熱が出てしまった、頭痛が起きたという時、現地の薬局・ドラッグストアで勧められるかもしれません。
- お薬の説明
- 効果的な使い方と使用上の注意
- 解熱鎮痛剤の使い方と副作用
【Ameflu】
ベトナムで、解熱剤として売られている市販薬で、様々な効果を発揮する成分が1つに集約されたお薬です。
さっそく中の成分を見ていきましょう。
<有効成分>
・アセトアミノフェン 500mg: 解熱鎮痛効果
・グアイフェネシン 200mg: 咳止め効果、気道に絡む痰をだしやすくする効果(去痰効果)
・フェニレフリン 10mg: 鼻炎や鼻詰まりを解消する効果
・デキストロメトルファン 15mg: 咳止め効果
この成分表を見ると、咳止めや鼻水止めも含 まれるため、解熱鎮痛剤というよりは、総合風邪薬としての使用をおすすめします。
頭痛や発熱に効果がないわけではありませんが、そのほかの成分も含まれるため、咳や鼻水の症状がない場合は、できれば解熱鎮痛効果の成分に特化したお薬を選ばれると良いでしょう。
解熱鎮痛剤おすすめのお薬↓
・アセトアミノフェン(基礎疾患のある方、妊婦、7歳以上の小児にも使用可能)
Amefluを使用する場合は、1回に1錠、次は5-6時間あけてから服用してください。安全を考慮して、15歳以下のお子さまには、服用をおすすめしません。
日本の市販薬で、含まれる有効成分・期待できる効果が近いお薬として、新ルルAゴールドDXαが挙げられます。Amefluよりも解熱鎮痛成分が多く、より強い効果が期待できます。こちらは7歳から使えます。
総合風邪薬おすすめのお薬↓
*ネットから購入できるページに飛びます(自社サイト)
基本的にどの解熱鎮痛剤も、1回飲んだら次は5-6時間開けてから飲めるようになっています。熱が下がらないから、まだ頭が痛いからと、再度飲み直したり、違う種類の解熱鎮痛剤を飲んだりしないでください。
解熱鎮痛剤には、作用が強いものもあって、副作用も当然起きてしまいます。
「痛み止め」と呼ばれる解熱鎮痛剤に、眠気とかいう副作用はありません。
「眠くなる成分は入っていません」は、当たり前のことです。
「風邪薬」として市販されている総合風邪薬は、眠気の副作用が出ることがあります。
作用の強い解熱鎮痛剤でリスクの高い副作用は、腎機能障害と胃腸障害です。
腎臓に基礎疾患のある方、妊娠している方、15歳以下のお子様は、解熱鎮痛剤の種類をきちんと選んで使う必要があります。ちなみに、有名なロキソニン、イブプロフェンは使えません。
胃腸障害は比較的起きやすく、誰しも注意が必要です。
薬の作用で胃の粘液が減り、胃粘膜の防御機能や働きが弱まってしまいます。その結果、胃粘膜が胃酸でダメージを受けてしまい、胃腸障害を引き起こすのです。
悪化すると胃潰瘍や消化管粘膜障害など、重篤な病気につながるので、ずっと使い続けたり、何度も飲んだりすることは絶対にやめましょう。
解熱鎮痛剤は、あくまで応急処置です。根本的な原因の解決にはなりません。5-6時間開けながら2-3日薬を飲んでも、熱が下がらない、痛みがおさまらない場合は、もっと深刻な原因が他にある可能性があります。病が重篤化する前に、必ず医療機関を受診してください。
いかがでしたか?
頭痛・発熱の原因は風邪だけではありません。ストレスや環境の変化によっても起こりうるので、海外出張の際には解熱鎮痛剤をお守りとして持って行かれると良いでしょう。
えなさ
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・アセトアミノフェン(基礎疾患のある方、妊婦、7歳以上の小児にも使用可能)
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