フルーツの裏切り@ダイエットのすゝめ
こんにちは!薬剤師のえなさです。
こちらのテーマでは、インスタにあげて(文字多くて読みづらいと言われて)いた、ダイエットに関するコラムをブログに再掲載し、読みやすくしてお届けいたします。
前回の記事はこちら
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生化学を無視したダイエットはナンセンス!
今回のテーマは、フルーツです!!
フルーツは、ビタミンや酵素をたくさん含んでおり、スキンケアやダイエット、アンチエイジングなど、さまざまな分野での効果が期待されているスーパーヘルシーフードです。
みなさん、ヘルシーフードならたくさん食べても大丈夫!と思っていませんか?
残念ですが、フルーツはヘルシーだけれど、太らないというわけではありません!!
「ヘルシー」という言葉に騙されがちですが、ヘルシーは健康的というだけで、太る太らないはまた別の話です。たくさん食べればもちろん太ります!
フルーツの糖質(フルクトース)
フルーツには、フルクトースという糖質が多く含まれています。
あれ、フルーツの糖質は炭水化物の糖質と違って吸収に時間がかかるし、血糖値も上がらないんじゃなかった?と、ダイエット猛者の方々はご存知かもしれません。
その通りです。
以前の記事でもお話した通り、血糖値スパイクによる血糖値の上昇によって、余分な糖質は脂肪になって蓄積されていくわけですが、炭水化物の糖質はグルコースとなり、このグルコースだけが血糖値の上昇・エネルギー産生に関わっています。
なので、フルーツの糖質 フルクトースは、血糖値の上昇に関与しません。
フルクトースは、腸内で緩やかに吸収され、肝臓や筋肉で代謝されて一部がグルコースとなり、エネルギーになっていきます。
このため、フルクトースは吸収されるスピードが遅く、血糖値の上昇にも影響しないと言われるのですが・・・
ここで安心してはいけません!!!!
フルクトースの行く末には、続きがあります。
吸収されたフルクトースのうち「一部」はグルコースとなりエネルギーとして消費されますが、残りは全て中性脂肪に変わり蓄積されます。
もう一度言います。取りすぎたフルクトースは中性脂肪に変わり蓄積されます!!
しかも、グルコースより速いスピードで代謝され、どんどん蓄積されていくのです・・・
血糖値を上げることなく、エネルギーとして消費されることもなく、静かに中性脂肪となっていく・・・なんと恐ろしいこと・・・🥺
果糖ぶどう糖液糖に注意せよ!
最も危険なのは、このフルクトースを飲み物で摂ることです。
フルーツに含まれる量とは比べ物にならないくらいの大量の純フルクトースを一気に摂取することになります。
よく見かける気をつけたい成分表示が「果糖ぶどう糖液糖」です。ぶどう糖果糖液糖も同じです。注意して見てみてください。
(果糖=フルクトース)
いかがでしたか?
あくまでも、食べ過ぎた時の話です。フルーツは、食べ過ぎにさえ気をつければ、スーパーヘルシーフードです!太るとか果糖がとかいう問題を凌駕する、美容と健康に良い成分がたくさん入っています。
りんごなら3分の1個まで、いちごなら5個までなど、1日量を決めて食べると良いでしょう。
何事も偏ってはいけません。日頃の食生活に上手に取り入れてくださいね!
えなさ
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