筋肉のご加護 @ダイエットのすゝめ

 


こんにちは!薬剤師のえなさです。


こちらのテーマでは、インスタにあげて(文字多くて読みづらいと言われて)いた、ダイエットに関するコラムをブログに再掲載し、読みやすくしてお届けいたします。






生化学を無視したダイエットはナンセンス!

今回のテーマは、筋肉です!!






この記事でわかること

  • 筋肉の役割 4つ
  • 無理な食事制限は危険
  • 私たちの身体は筋肉に守られている!





筋肉の役割 4つ


筋肉の役割について、どれくらいご存知でしょうか?


筋肉は、人が生きていくためにとても大切な役割を果たしています。
どれくらい大切なのか、ひとつひとつ挙げていきます。


体温を保つ(熱を作る、代謝を上げる)
人は、常に一定の体温が保たれるようになっていいて、この熱の6割が筋肉で作られています。筋肉内でエネルギーを消費し、熱を作ることで、寒い中でも生きていくことができます。
このエネルギーの源が糖質になります。筋肉が多いと、この熱を生み出す力(基礎代謝)も高くなるため、消費しやすい太りづらい身体になります。


体を支える、動かす
身体を動かすことはもちろん、支えているのも筋肉です。私たちが2本足で立ち、歩いたり座ったりできるのも筋肉のおかげです。

健康・免疫力の維持
筋肉が伸び縮みすることによって血管に圧がかかり、体の隅々まで血液が流れ、しっかりと心臓に戻ってくることができます。筋肉を付け血流が良くなると、体の末端まで栄養が行き届き、老廃物はコンスタントに対外へ排出され、健康な身体を維持することができます。
また、筋肉は免疫細胞の活性化にも役割を果たします。①にもあるように、筋肉は体温(熱)を生み出しているのですが、この体温の上昇によって、白血球に含まれる免疫細胞は活性化されます。体温が1℃上がると、免疫力は5-6倍にもなると言われています。病気の際に熱が上がるのはこのためです。
さらに、リンパ球などの免疫細胞は、グルタミンというアミノ酸で活性化されますが、そのグルタミンは筋肉に蓄えられます。つまり筋肉量の低下は、免疫力の低下に繋がるのです。

水分を蓄える
人の身体の中で、最も水分を蓄えているのは、実は筋肉です。体重の約30%もの水分が筋肉にあります。
筋肉が少ない人は、いくら水を飲んでも身体にためておくことが難しく、脱水症状を起こしやすくなります。ご高齢の方が熱中症や脱水症状を引き起こしやすいのはこのためです。



無理な食事制限は危険


「運動なしで痩せました!」という話を耳にしたことがあるかと思います。
確かに、これまでの不摂生を改め食生活を改善し、健康的な生活を送るようにしたとしたら、身体は引き締まっっていき、活動の効率も上がってくると思います。

しかし「ご飯を食べずに(ほんの少しだけ食べて)痩せた」のであれば、大変危険です。
糖質制限の落とし穴!お米は敵なのか?にも書いたように、身体が飢餓状態だと錯覚し、基礎代謝が暴落、痩せづらい太りやすい身体になります。

また、先述したように、エネルギーの大部分は筋肉で消費されます。
カロリーの供給が少なすぎると、身体の蓄えから補うのですが、エネルギー(糖質)として脂肪が消費され、アミノ酸(タンパク質)として筋肉まで消費されてしまいます。
筋肉が減ってしまうと、先述①〜④の生命維持機能に支障が出ます。
少し動いただけでも疲れてしまい、低体温になり免疫力が下がり、病気になりやすくなります。女性の場合、月経不順や生理自体が止まってしまうこともあります。

若いうちはなんとかなりますが、年齢を重ねるにつれ、筋肉がつきづらく身体も無理が効かなくなっていきます。
そうなってから考えよう、では間に合いません。いつまでも、健康で美しくあるためには、今から自分を大事にしなくてはいけません。痩せている方も要注意です。
そのためには、適度な運動と健康的な食事が基本です。しっかり筋肉を維持することも考えましょう。



私たちの身体は筋肉に守られている!


私たちの命・身体を維持するために、筋肉がいかに大切かお分かりいただけたでしょうか?
ダイエットや身体を引き締める意味合いだけでなく、将来的に病気になりづらい、若々しい身体を保つためにも、筋肉は必要不可欠であることが分かります。


無理な食事制限や過度な精神的ストレスは、筋力低下の原因になります。
程よく筋力トレーニングを取り入れて、健康的な身体造りを行いましょう!




えなさ



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